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ご挨拶
第50回日本産婦人科医会学術集会
会長 佐藤 昌司
皆様、日々コロナ対策、働き方対策、地域医療再編等々、間髪無く押し寄せてくる難問の中でのお仕事と存じます。本稿を記している11月は、コロナ第8波も往時に比べて鳴りを潜めてきた一方、インフルエンザ、アデノウィルス感染症など、まだ気を抜けぬ毎日が続いています。コロナウィルス感染症も、まだ依然として多くの医療機関が診療制限や院内でのコロナ患者の発生、さらには医療従事者の感染・濃厚接触による業務調整に難渋している毎日です。
さて、産婦人科領域に目を転じますと、コロナ対策もさることながら、医療マネジメント分野では時間外労働の問題、すなわち医療従事者の業務軽減と労働時間制限の義務化が2024年4月に本格的に始まります。そもそも私自身を含めておよそ「労働条件」なるものに最も疎かった「年配医師」が若い頃に産婦人科の上司から叩き込まれた訓示は「夜通し、幾日とシビアな患者を診つづけて救命できた時こそ医師の本分、徹夜が何だ、給与や手当てや多少の過労なんて俗念を気にするようでは医師失格」でありました。今や「時代は変わったのです」の一言のもと、各病院の執行部は業務改革に足を踏み入れているところでしょう。さらに、産婦人科領域の大きな課題として分娩関連報酬の保険診療化、オンライン診療、医療全体のいわゆるDx化の問題、倫理面に目を向ければLBGT問題、さらには経口妊娠中絶薬の適応拡大、プレコンセプショナル・ケアのあり方など、課題山積です。しかし、これらはすべて、今流行りの「持続可能」な医療体制の視点からみれば、間違いなく待ったなしで解決されねばならない問題であることは疑いなく、各病院とも医療体制を揺るがすことなく調整し、軟着陸させねばならない命題となっています。
本学術集会では、「豊の国から産婦人科医療の源泉を見直す:原点と潮流を読み解き明日を探すために」をテーマとし、これらの課題について産婦人科医療本来のあるべき姿と立ち位置を見据えながら、令和の時代の在り方を提言するべく特別講演、教育講演、シンポジウム、ワークショップなどの特別企画をプログラミングいたします。喫緊に迫った諸種の問題点について、まさに産婦人科医療の原点を鑑みながらも、潮流を見逃すことなく前に進むための方策について活発な討論を期待いたします。
また、大分別府はご承知のように、世界に誇れる温泉保養地であり、海の幸、山の幸も豊富な地です。昼間は意義あるご講演と活発な議論でアドレナリンを出していただき、それ以外の時間は湯船と舌鼓とご歓談で全身血管を拡張していただき、有意義ながらもくつろいだ2日間を過ごしていただければと、九州ブロックおよび大分県産婦人科医会のメンバー全員で鋭意準備中です。どうかこの機会にぜひ会員の皆様にご家族ともども御来分いただき、明日への活力を育んでいただきますよう、積極的なご参加をお待ち申し上げます。