ご挨拶
この度、2026年6月2日(火)~6日(土)の5日間、国立京都国際会館にて、第22回国際内分泌学会議(ICE2026)と第99回日本内分泌学会学術総会(JES2026)をともに開催することになりました(ICE2026/JES2026)。
国際内分泌学会議(International Congress of Endocrinology: ICE)は、2年に1回開催される国際会議であり、わが国では、1988年そして2010年以来、3回目の開催となります。日本内分泌学会は、国際内分泌学会(International Society of Endocrinology: ISE)の開設当初から関わってきましたが、日本内分泌学会が創設100周年を迎える2026年度に日本招致が実現し、日本内分泌学会員にとって貴重な機会となります。
今回のICE2026/JES2026のテーマは、「Enlightened Endocrinology in Unprecedented Times」(異次元の時代における内分泌学の進歩)とさせていただきました。コロナ禍を経験して一気に加速したデジタル化、先進国を中心に直面する超高齢化社会、地球温暖化に代表される異常気象など、世界的にも前例のない時代を迎えつつあります。このような異次元の時代において、日本内分泌学会発祥の地である京都において、様々な分野の内分泌学の臨床および基礎研究の新たな100年を議論する予定です。
日本内分泌学会では将来の発展を期して、真の意味の「国際化(Globalization)」を目指しています。ICE2026とJES2026の合同開催により、日本内分泌学会員にとって国内で国際学会に参加でき、海外からの演者、座長と英語で質疑応答や議論を行うことは、国際化に向けた大きな一歩になります。世界中からご参加いただく皆さまには、「最先端の研究情報(Cutting-edge Science)」を共有することにより、異次元の時代における内分泌学の進歩を実感していただけるものと思います。
この時期の京都の神社仏閣では水の恵みを受けて花がみずみずしく咲き、神苑(しんえん)や紫陽花苑が公開されます。6月は一年の折り返しです。記憶に残るICE2026/JES2026の開催の準備を進めております。どうぞ日本の古都、京都に世界中から皆さまにお越しいただき、内分泌学の将来を語り合えることを楽しみにしております。

柴田 洋孝(大分大学)
第22回国際内分泌学会議 共同会長

小川 佳宏(九州大学)
第99回日本内分泌学会学術総会 会長
第22回国際内分泌学会議 共同会長