CVEM2022(International Symposium on Cardiovascular Endocrinology and Metabolism)、第26回日本心血管内分泌代謝学会学術総会(The 26th Scientific Session of the Society of Cardiovascular Endocrinology and Metabolism)

会長挨拶

第26回日本心血管内分泌代謝学会学術総会(CVEM2022) 会長:向山 政志(熊本大学大学院生命科学研究部 腎臓内科学講座)
  • 第26回日本心血管内分泌代謝学会学術総会(CVEM2022)
  • 会長向山 政志
  • (熊本大学大学院生命科学研究部 腎臓内科学 教授)

この度、第26回日本心血管内分泌代謝学会学術総会をInternational Symposium on Cardiovascular Endocrinology and Metabolismと合同開催という形で2022年10月12日(水)、国立京都国際会館を会場として開催致します。

これまでCVEMはしばらく、循環器・代謝・内分泌などに関係している国内の学会が幾つか集まって心血管代謝週間(CVMW)という形で共同開催し大変好評でありましたが、今回は第18回学術総会(横浜、梅村 敏会長)以来、8年振りの単独開催となります。とはいっても、直後の10月12日夕から16日にかけて国際高血圧学会(ISH2022 Kyoto)が大々的に行われるため、その先陣を切っての開催という意味も含んでおります。そのため、今回は特に国際色豊かなものにすべく、招待講演やシンポジウム、受賞講演、YIA審査講演はすべて英語の発表としています。国内参加者は現地参加を基本としていますが、コロナ禍の終息がなかなか見通せない状況の下、開催形式をWeb併用のハイブリッドとする予定で、海外演者も比較的参加しやすいような環境にしたいと考えます。またそれ以外に、従来通りの日本語でのポスター発表も設けており、若手企画や協賛セミナーを含め、学会を盛り上げていきたいと思います。

CVEM2022のテーマは、“CVEM, the Past, Present, and Future”としました。実際、CVEMの歴史を振り返ると、ナトリウム利尿ペプチドやエンドセリンの発見に始まってこの40年間で大きく進展を遂げ、臨床応用が展開されてきました。そして、それら多くの研究を我が国の研究者が牽引し世界に貢献してきました。本学会では、CVEM領域研究の流れを理解、議論するとともに、今後CVEMが進むべき方向性についても討議していきたいと考えます。そして、海外からの参加者には、日本に学際的で興味深くかつ極めて高いレベルの学会があることをアピールできればと思います。

新専門医制度がスタートして、専門医制度を持たない学会の会員数が若手中心に減少傾向にあります。しかし、本学会は基礎医学・臨床医学が融合し、極めて高い学術レベルを維持しているとともに、専門分野にとらわれない自由な発想・研究方法を学ぶのに大変よい機会となっています。本会が会員の方々に満足していただけるよう関係者一同一丸となって準備しながら、皆様とお会いできるのを楽しみにしています。2022年秋、是非京都でお会いしましょう!