学会長ご挨拶
南風(ぱいかじ)が運ぶ自治体病院のその先
~沖縄から全国へ、そして未来へ発信~
第60回全国自治体病院学会
学会長 篠﨑 裕子
(沖縄県立八重山病院 院長)
第60回全国自治体病院学会を、2022年11月10日(木)、11日(金)の2日間にわたり、沖縄県那覇市の「那覇文化芸術劇場なはーと」、「沖縄県立武道館」、「ホテルコレクティブ」を会場として開催いたします。
今回の学会テーマは、「南風(ぱいかじ)が運ぶ自治体病院のその先~沖縄から全国へ、そして未来へ発信~」とさせていただきました。
新型コロナウィルス感染症の世界的な大流行により、社会全体がかつて経験したことのない事態に陥りました。世界中に社会・経済活動の制限や医療体制のひっ迫など多大な影響を及ぼしました。
我が国では新型コロナウィルス感染症への対応において、多くの自治体病院が「地域医療を守りぬく」という責務を全うすべく、その地域での役割の中で、自治体病院としての底力を十分に発揮し貢献頂いていることに敬意を表します。
一方で、新型コロナウィルス感染症の拡大により自治体病院を取り巻く環境も様変わりしてきました。
これからの新しい生活様式の中での自治体病院の在り方を、「地域医療構想」、「働き方改革」、「事業継続計画(BCP)」、更には「新興感染症対策」などの課題も盛り込みながら議論をしたいと考えます。
決して明けない夜はない。自治体病院としての矜持をもち、多くの仲間とともに地域医療を守りぬく信念を持って、これからも前を向いて進んでいきましょう。
本学会では感染対策を行いながら、総会特別講演、総会シンポジウム、専門分科会、ポスターセッションを予定しています。日本の南の端の沖縄から、自治体病院の使命である「地域医療の最後の砦」としての本質を今一度見つめ直し、さらに新たなステージを目指すヒントを発信できればと思います。
会場は、那覇市の中心である国際通りに近い場所にあり、学会開催中でも那覇の街を散策しながら楽しんでいただけると思います。また、2021年に世界自然遺産に登録された沖縄本島北部や西表島、その他の離島の島々にも是非足を伸ばしていただき、沖縄を満喫して頂ければ幸いです。
沖縄県の自治体病院が総力をあげて、沖縄の魅力を随所に散りばめながらおもてなしをさせていただきます。全国から多くの皆さまのご参加を、心からお待ちしております。