2021年7月1~3日(木・金・土)の3日間、杜の都仙台で第15回パーキンソン病運動障害疾患コングレスを開催致します。東北地方での初めての本学会開催となります。大会テーマは「根治への道標:見えて来た克服への道」としました。パーキンソン病を始めとして、進行性核上性麻痺や多系統萎縮症などその関連疾患については病態の本質に迫る知見がここ数年目白押しに報告されており、究極の願いである根治療法が確立できる可能性も示唆されてきました。疾患修飾療法の臨床試験も複数計画され、実際に進んでいるものもあります。先行するアルツハイマー病ではついに抗体療法による進行抑制の可能性が報告されました。遠い未来のゴールと思われた”Cure PD”が手の届くところまで近づいて来た様に感じられます。是非、そうした最新の進歩をまとめて議論できる様な会にしたいと考えています。
仙台・宮城は2011年3月の東日本大震災で甚大な被害を受けましたが、今年、2021年は丁度それから10年目にあたります。是非多くの皆様に復興を遂げた仙台の姿をご覧頂ければと考えております。会場となる仙台国際センターは、仙台のシンボルである青葉城址の麓の広瀬川畔にあります。2015年には地下鉄東西線が開通し、最寄りの国際センター駅までは仙台駅から地下鉄で5分ととても便利になりました。COVID-19の感染拡大については未だ予断を許さない状況ですが、制圧の切り札となるであろうワクチンの接種も医療従事者を皮切りに進んでおります。初夏の仙台で直接お会いできることを楽しみにするとともに、ハイブリッドでの開催と致しましたのでオンラインでのご参加も歓迎致します。多くの皆様とともに運動障害疾患に関係した最新の知見を共有し議論する場としたいと考えております。
2021年 4月吉日
第15回パーキンソン病・運動障害疾患コングレス
大会長 武田 篤
国立病院機構 仙台西多賀病院