シンポジウム種別 | タイトル | ねらいと概要 | 聴衆のターゲット | 役割 | 姓 | 名 | 所属 | |
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海外特別講演 | Treating obstructive sleep apnea with neurostimulation…one breath at a time | 企画者 | 千葉 | 伸太郎 | 医療法人愛仁会 太田総合病院 記念研究所 附属診療所 太田睡眠科学センター/東京慈恵会医科大学 葛飾医療センター 精神神経科 | |||
特別企画 | Pediatric Sleep Health | 疾患としての睡眠障害だけではなく、習慣としての睡眠へのアプローチ「Sleep Health」が本邦でも注目されています。一部で開始されている睡眠検診はその一例です。一方、睡眠はこどもの成長に大きく影響し、必要とされるこどもの睡眠は、各成長段階において変わり続けます。こどもの睡眠は家庭・社会環境に大きく影響されますが、睡眠の重要性が十分認識されていない、わが国では、こどもが本来必要とする睡眠を確保できておらず、解決のためのアプローチが十分ではありません。我々が先送りしているこの問題は、社会としての睡眠負債となり、将来、大きな反動として、次の世代・社会に影響する可能性があります このセッションでは、こどもの心身の健康、成長発達、さらには健全の社会の未来のため、「Pediatric sleep health」をテーマとし、こどもの睡眠の問題、その評価、対応を、社会としての取り組みを含め、討論できれば幸いです。 | 企画者 | 千葉 | 伸太郎 | 医療法人愛仁会 太田総合病院 記念研究所 附属診療所 太田睡眠科学センター/東京慈恵会医科大学 葛飾医療センター 精神神経科 | ||
シンポジウム1 | 睡眠関連呼吸障害(SRBD)診断/治療ための睡眠検査(HSAT/PSG)の今後の展開と課題 | 「睡眠検査」は、「スリープテック」という用語の登場とともに、医療からヘルスケアへの広がりを呈している。しかし保険診療の基準、装置の技術レベル、測定環境などのさまざまな条件は整備されず、医療とヘルケアの境界が混沌化している。本シンポジウムでは、睡眠呼吸障害の診断や治療のための検査にフォーカスし、現状の課題について、それぞれの立場から発言し、睡眠検査の医療とヘルスケアの位置づけについてディスカッションする。 | 他領域の専門家, 専門家 | 企画者 | 八木 | 朝子 | 久留米大学医学部医療検査学科 | |
シンポジウム2 | 閉塞性睡眠時無呼吸の眠気のクリニカルマネージメントを検討する | 日中の眠気は閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の主要な症状の一つであり、治療により改善することも多いが、一部の患者には、残存することが知られている。OSA診療において、この残遺眠気に対する対応が臨床上の課題となっているが、十分なエビデンスもなく、ガイドライン的なものは存在していない。最近、欧米の専門家からエクスパートオピニオンが出された。その内容を提示するとともに、本邦での現状と課題について議論したい。 | 企画者 | 中山 | 秀章 | 東京医科大学睡眠学講座 | ||
シンポジウム3 | 解剖学的視点から上気道を考える 〜 内視鏡検査・嚥下造影検査・超音波検査・外科手術・肉眼解剖 〜 | 本シンポジウムでは、OSAの病態(気道閉塞)、治療機序(口腔内装置・顎外科手術)について、気道内外の評価法である内視鏡検査・X線動画検査・超音波検査や、睡眠外科手術時の気道所見、肉眼解剖学的解析での気道を構成する筋の走行など、解剖学的な視点で考える。既存の治療法である口腔内装置や睡眠外科手術の機序のエビンデンスとなるだけではなく、例えば筋機能療法や新デバイスなど新たな治療法のヒントになると考えている。 | 他領域の専門家 | 企画者 | 奥野 | 健太郎 | 大阪歯科大学附属病院 睡眠歯科センター | |
シンポジウム4 | 睡眠-覚醒障害は精神疾患の認知・社会機能に如何に影響するか | 精神疾患では、注意、学習・記憶、抽象的思考、実行機能など広汎な認知機能ドメインに障害がみられ、社会機能に大きな支障をもたらす。一方、精神疾患では睡眠-覚醒障害も高率に併存し、各種睡眠パラメータと認知機能障害との間に相関性が見いだされている。本シンポジウムでは、精神疾患の睡眠問題(不眠、過眠、リズム障害)が患者の認知機能、社会機能に及ぼす影響とその対策についてレビューと論議を行う。 | 企画者 | 三島 | 和夫 | 秋田大学大学院医学系研究科精神科学講座 | ||
シンポジウム5 | 小児OSAに対するCPAP療法の現状・課題 | 本邦における小児OSAに対するCPAPは諸外国と比較して普及していないのが現状である.その一因として健康保険適用は小児も成人と同じAHI/REI値であり, 小児OSAの診断・重症度基準と大きく乖離していることが挙げられている.本セッションでは小児OSAの本邦におけるCPAP治療の現状について掘り下げ, 課題を明確にする.小児関連学会の保険医療担当理事が座長を務め, 本セッションを小児CPAPの保険点数改正の布石としたい. | 企画者 | 鈴木 | 雅明 | 帝京大学ちば総合医療センター耳鼻咽喉科 | ||
シンポジウム6 | スポーツ現場における睡眠管理、睡眠障害の治療 | アスリートにおけるパフォーマンスやコンディショニングを考える際に、睡眠と体内リズムの問題は不可避である。本学会でも、基礎的な議論の場はあったもが、日本代表やプロスポーツなど高いレベルでの応用面については、ニーズが高いにもかかわらず行われていない。本シンポジウムでは、ハイレベルなスポーツ現場での睡眠管理や睡眠障害の治療という実践・応用を紹介し、スポーツ医学に寄与できる睡眠医療の発展につなげたい。 | 初学者, 他領域の専門家, 専門家 | 企画者 | 西多 | 昌規 | 早稲田大学スポーツ科学学術院 | |
シンポジウム7 | 日本の睡眠医療の歴史と未来 | ICD11では「睡眠・覚醒障害」が系統的に分類・統合され、新しく独立した章となりました。これを受け、現在、本邦でも睡眠科の標榜について議論が進んでいます。このセッションでは、日本における睡眠医療の歴史、日本睡眠学会のかかわり、健全な未来の社会のために我々が何をすべきか、議論します | 企画者 | 千葉 | 伸太郎 | 医療法人愛仁会 太田総合病院 記念研究所 附属診療所 太田睡眠科学センター/東京慈恵会医科大学 葛飾医療センター 精神神経科 | ||
シンポジウム8 | ヒトの口腔咽頭機能を極める | 閉塞性無呼吸の好発部位は、他の哺乳類には存在しない長い咽頭腔である。この長い咽頭腔の主機能は、咀嚼嚥下運動時にのみ閉塞することと、呼吸運動時には上気道(導管機能)としてほぼ常時開存していることであるが、この導管機能が睡眠中に破綻して閉塞性無呼吸が発生する。本シンポジウムでは、この導管機能維持に重要な舌を主とした口腔咽頭筋群の解剖生理学を極め、閉塞性無呼吸に対する治療法を模索する。 | 企画者 | 佐藤 | 誠 | 守谷慶友病院 守谷いびき・無呼吸センター | ||
シンポジウム9 | 心血管ヘルスプロモーションにおける睡眠の重要性 | 2022年米国心臓協会は健康増進のための心血管健康7指標に睡眠を加え8指標に改訂した(Life’s Essential8:LE8)。各指標やわが国での応用についての議論は不十分である。本セッションでは理解を深め、わが国独自の心血管ヘルスプロモーションの必要性を議論する。 | 企画者 | 葛西 | 隆敏 | 順天堂大学大学院医学研究科循環器内科学 | ||
シンポジウム10 | 放熱・代謝と睡眠 | 体温調節・代謝調節はヒトの生命機能として重要な役割を果たしており、睡眠と密接に関わっている。ここでは体温調節機能として重要な熱産生・熱放散(放熱)やエネルギー代謝に焦点を当て、その日内変動特性や運動、温浴、温熱刺激・環境、加齢、性差、月経周期、主観的評価等との関連を整理し、放熱・代謝と睡眠について考える。これらが日常生活や臨床における睡眠・健康問題の改善にどう貢献していけるか積極的に議論したい。 | 初学者, 他領域の専門家, 専門家 | 企画者 | 有竹 | 清夏 | 守谷慶友病院 守谷いびき・無呼吸センター | |
シンポジウム11 | 中枢性過眠症の病態研究 | 睡眠・覚醒中枢の機能異常に基づく中枢性過眠症は睡眠科学と睡眠医学を両輪とする睡眠学の進展に寄与してきた。NT1の遺伝環境因子とDNA低メチル化の意義、オレキシン欠乏に伴うREM睡眠異常と中途覚醒症状理解、マウスモデルに適応できる睡眠酩酊の客観的病態評価法の提唱、酸化ストレスと中枢性過眠症の関連など、多彩なアプローチで過眠症の症状評価と理解を進める新知見を紹介し研究の発展を促進することを目的とする。 | 他領域の専門家, 専門家 | 企画者 | 本多 | 真 | 東京都医学総合研究所精神行動医学研究分野睡眠プロジェクト | |
シンポジウム12 | 慢性不眠症に対する各種治療法の実力を考える | 不眠治療にあたっては、近年新規薬剤が導入され、認知行動療法(CBT-I )についても対面式、グループ、アプリを用いた手技などに細分化されている。これらは、それぞれ十分なメリットがあるものの、副作用や効果不十分などの欠点も存在する。本シンポでは、新旧の各種治療の特徴・適応と限界を明らかにし、他治療との併用の可能性(または禁忌)についても考えてみたい。これらは不眠症のテーラーメード治療を促進するカギになりうる。 | 企画者 | 井上 | 雄一 | 東京医科大学睡眠学講座 | ||
シンポジウム13 | 眠気に伴う事故・パフォーマンス低下の防止に向けた最新の知見 | 睡眠不足や夜勤時に起こる事故やパフォーマンスの低下は、依然として十分に防止されているとは言えない。この重要な課題に対処するためには、基礎研究に加えて、職場や運転時などの実際の環境での検証が不可欠である。本シンポジウムでは、眠気の検知や防止に関する最新の知見を、実験室実験、労働場面、運転場面、疫学的観点から紹介し、この課題に対する包括的な理解と実践的な対策について議論を深めたい。 | 初学者, 他領域の専門家, 専門家 | 企画者 | 阿部 | 高志 | 筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS) | |
シンポジウム14 | 本邦におけるsleep surgery のの現況と今後への課題・対策 | 閉塞性睡眠時無呼吸症に対する外科的治療は、近年大きく進歩している。本シンポジウムでは本邦におけるsleep surgery の現況と今後への課題・対策 について、@咽頭形成術 A鼻中隔手術 B埋め込み型舌下神経電気刺激療法 C顎顔面手術 D減量手術の5つの術式について、各手術のエキスパートの先生方に手術の実際と成績を提示してもらうとともに、本邦での今後の普及に向けての課題とその対策を提案していただく。 | 初学者, 他領域の専門家, 専門家 | 企画者 | 原 | 浩貴 | 川崎医科大学耳鼻咽喉・頭頸部外科学 | |
シンポジウム15 | 免疫アレルギーと睡眠 | 免疫システムと睡眠の関連は古くより指摘されているものの、その背景にあるメカニズムに関しては未だ不明な点が多い。本シンポジウムでは、免疫アレルギーと睡眠に関する病態生理・脳科学の基礎研究から、実臨床における動向まで、幅広い領域のエキスパートにご登壇いただき、アレルギー大国とも言われる我が国の睡眠の質を向上させるべく今後の課題について議論したい。 | 初学者, 他領域の専門家, 専門家 | 企画者 | 本間 | あや | 北海道大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室 | |
シンポジウム16 | 避難所環境と睡眠 | 近年、日本では地震や豪雨などの避難所への避難が必要な災害が発生している。しかし、日本の避難所環境や支援は万全とは言えず、食事やトイレとともに不眠が問題となっている。本シンポジウムでは避難所環境と睡眠に着目し、避難所環境が若年者や子どもの睡眠に及ぼす影響、避難所での寝具と睡眠に関する研究を紹介する。更に、国際的に進んでいるイタリアの避難所環境を紹介し、日本における問題点や改善策について考える。 | 初学者, 他領域の専門家 | 企画者 | 水野 | 一枝 | 和洋女子大学家政学部服飾造形学科 | |
シンポジウム17 | 睡眠を中心とした産業保健領域における最新知見 | 日本睡眠学会内に設置されている「産業保健関連委員会」において、産業保健領域に関係した睡眠問題について、研究や各種啓発活動を行っている。今回、学会における幅広い啓蒙活動や研究成果の発表の目的で、委員を中心としたシンポジウムを企画した。なお、本シンポジウムは関連の深い日本公衆衛生学会の「休養睡眠委員会」とのコラボレーション企画とする。 | 初学者, 他領域の専門家, 専門家 | 企画者 | 井谷 | 修 | 国際医療福祉大学医学部公衆衛生学 | |
シンポジウム18 | アリピプラゾールの睡眠・覚醒リズムへの作用:基礎と臨床の視点より | 近年アリピプラゾールが概日リズム睡眠・覚醒障害などの起床困難を呈する睡眠障害に有効との報告が相次いでいる。同薬剤の睡眠・覚醒リズムへの作用は従来、ドパミン部分作動による覚醒促進を中心に考えられてきたが、最近の動物実験より、視交叉上核への直接作用を介する可能性が示唆されている。その作用機序を基礎と臨床の視点より検討することで、有効なケースの選び方や、リズム障害の病態の解明にも資するのがねらいである。 | 企画者 | 北島 | 剛司 | 藤田医科大学医学部 精神神経科学講座 | ||
シンポジウム19 | Innovation of Sleep Health | これまで、睡眠障害診療は、専門医療者により行われてきましたが、新しい睡眠へのアプローチ「Sleep Health」が注目されています。一方、IT,AIと言って新しいテクノロジーの進歩に伴い、CST(Consumer Sleep Technology)が欧米社会では浸透しつつあります。CSTの普及は、睡眠へのアプローチを、広く一般人にリアルタイムに可能にし、結果として、社会としての睡眠への取り組みに貢献しています。今後の本邦での、新しい睡眠への取り組み・CSTについて議論を深めましょう | 企画者 | 千葉 | 伸太郎 | 医療法人愛仁会 太田総合病院 記念研究所 附属診療所 太田睡眠科学センター/東京慈恵会医科大学 葛飾医療センター 精神神経科 | ||
シンポジウム20 | 睡眠医療における多職種の専門性と連携強化 | 睡眠障害は多領域に存在するため、その診療には、医師、歯科医師、臨床検査技師、心理師、看護師、薬剤師などの多職種連携が重要となる。日本睡眠学会では総合専門医、歯科専門医、専門検査技師、専門心理師など様々な学会認定資格が存在するが、今後更に看護師や薬剤師等の幅広い職種での専門性を高める取り組みが期待されている。本シンポジウムでは各職種における専門性や多職種での連携強化について議論したい。 | 企画者 | 高江洲 | 義和 | 琉球大学大学院医学研究科精神病態医学講座 | ||
シンポジウム21 | アリピプラゾール治療の新たな視点 〜体内リズムと朝起きに与える変化〜 | 昨今、睡眠外来には「朝起きられない」ために学校に登校できない不登校児が多く受診するようになった。そのような中、リズム後退や夜間睡眠の延長に対して有効性を示すことが明らかになってきた、少量のアリピプラゾール(APZ)の薬効に注目が集まっている。本シンポジウムでは、少量APZによる時間生物学的治療の最新の知見とともに、多くの改善例を経験したエキスパートが、本剤が有効性を発揮する様々な治療場面を紹介する。 | 初学者, 他領域の専門家 | 企画者 | 小鳥居 | 望 | 医療法人仁祐会小鳥居諫早病院 | |
シンポジウム22 | CPAPのオンライン診療のこれからを考える | 睡眠時無呼吸症候群患者のCPAPをオンライン診療で管理するという選択肢は広く利用され得ると期待できるため,日本遠隔医療学会では「CPAPオンライン診療に関する指針」を策定し公開した。本シンポジウムは日本遠隔医療学会との合同シンポジウムであり,多くの日本睡眠学会会員にオンライン診療の背景と情報通信機器を用いた疾病管理という概念を共有し,これからのCPAPのオンライン診療のあり方について議論する場としたい。 | 初学者, 他領域の専門家, 専門家 | 企画者 | 富田 | 康弘 | 虎の門病院睡眠呼吸器科 | |
シンポジウム23 | 心房細動と睡眠時無呼吸 ーその対応からメカニズム解明までー | 心房細動患者では高率に閉塞性睡眠時無呼吸 (OSA) を合併することが報告されている。そしてOSAの合併は、心房細動に対するカテーテルアブレーション治療後の再発を増加させることが分かってきた。しかしながら、心房細動患者におけるOSAのスクリーニングは施設により異なり、両者の関連性に潜むメカニズム解明も十分ではない。本シンポジウムでは様々な立場のエキスパートによりこれらの問題点に関して議論したい。 | 企画者 | 椎名 | 一紀 | 東京医科大学循環器内科学分野 | ||
シンポジウム24 | 実効性の高い睡眠教育の展開:睡眠教育のピットフォール | 新しい睡眠指針(厚生労働省)では、年代別の推奨睡眠時間が設定され、子どもに対してもはじめて睡眠時間の目安が発表される予定である。ところが、実際には睡眠時間の延長や睡眠・覚醒リズムの改善は容易ではなく、睡眠教育を行う上では様々な視点からの工夫や対応が求められる。本シンポジウムでは、睡眠教育の現場で起きている問題点や課題に焦点を当て、実効性の高い睡眠教育の在り方について議論を深めたい。 | 企画者 | 綾部 | 直子 | 秋田大学教育文化学部 | ||
シンポジウム25 | ソーシャル・ジェットラグ研究の新しい展開 | ソーシャル・ジェットラグ(SJL)が心身の健康や日常生活に与える影響の解明は徐々に進んでいる。しかし対象者の個人差や性質の違いを考慮した研究は少ない。また、健康要素やパフォーマンスの要素に分けての検討も不十分である。本シンポジウムでは、高校生など対象者を選定した研究、運動機能や食習慣といった新しい視点からSJLの影響を検証した研究を紹介し、SJL研究の新しい展開を刺激したい。 | 他領域の専門家, 専門家 | 企画者 | 西多 | 昌規 | 早稲田大学スポーツ科学学術院 | |
シンポジウム26 | 脳神経内科領域のcommon diseasesの睡眠覚醒の問題を極める | 脳神経内科のみならず非専門医でも日常診療において遭遇することが多い脳神経内科のcommon diseasesでみられる睡眠覚醒の問題について、最新の知見を含めて情報を共有し、総合討論を通して日常診療の実践に役立てる。 | 初学者, 他領域の専門家, 専門家 | 企画者 | 宮本 | 雅之 | 獨協医科大学看護学部/大学病院睡眠医療センター | |
シンポジウム27 | 日本の睡眠疫学研究の現状と今後の発展について | 睡眠の実態や、睡眠に良い生活習慣等を明らかにするには、集団を対象とする疫学研究は有用です。これまで、調査票での睡眠評価が主でしたが、睡眠デバイスの急速な普及により、疫学研究でも睡眠計測が取り入れられるようになってきています。また、海外では質の高い研究の達成のため、コンソーシアムによる大規模化も進んでいます。このような変革が起こりつつある中、各研究グループの特徴を紹介し、今後の日本の睡眠疫学研究の方向性について議論を行います。 | 初学者, 他領域の専門家, 専門家 | 企画者 | 森田 | えみ | 筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構 | |
シンポジウム27 | 日本の睡眠疫学研究の現状と今後の発展について | 睡眠の実態や、睡眠に良い生活習慣等を明らかにするには、集団を対象とする疫学研究は有用です。これまで、調査票での睡眠評価が主でしたが、睡眠デバイスの急速な普及により、疫学研究でも睡眠計測が取り入れられるようになってきています。また、海外では質の高い研究の達成のため、コンソーシアムによる大規模化も進んでいます。このような変革が起こりつつある中、各研究グループの特徴を紹介し、今後の日本の睡眠疫学研究の方向性について議論を行います。 | 初学者, 他領域の専門家, 専門家 | 企画者 | 角谷 | 寛 | 滋賀医科大学精神医学講座 | |
シンポジウム28 | 小児OSAの医科歯科連携とエビデンスのある歯科的治療の確立 | 近年、小児の睡眠や口腔機能に関心が高まっている。しかし小児OSAについては医科歯科連携が取れておらず、また、口腔機能発達不全症に結び付けて査読付きの論文や診療ガイドラインに基づかないエビデンスのない歯科的治療が単独で展開されている場合もある。そのため小児OSAの臨床の現場では多くの混乱が生じている。そこで本シンポジウムは小児OSAの医科歯科連携とエビデンスのある歯科的治療の確立を目的に企画した。 | 他領域の専門家, 専門家 | 企画者 | 岩崎 | 智憲 | 徳島大学大学院医歯薬学研究部小児歯科学分野 | |
シンポジウム29 | エビデンスと社会実装の両輪で考える不眠症の認知行動療法の新たな展開 | 不眠症治療のガイドラインにおいて、不眠症の認知行動療法(Cognitive behavioral therapy: CBT-I)が第一選択として推奨されている。しかしながら、実臨床でエビデンスのある介入であるCBT-I が実施されることは世界的に少なく、社会実装が遅れている。また、センシング技術の進歩に伴い、CBT-I における客観的睡眠の測定の是非が議論されている。本シンポジウムではこれらの話題提供を行い、今後の不眠医療について考える。 | 初学者, 他領域の専門家, 専門家 | 企画者 | 中島 | 俊 | 筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS) | |
シンポジウム30 | 集中治療と睡眠 | 睡眠障害は集中治療室(ICU)における重大な問題である。ICU 患者の睡眠不足はさまざまな悪影響をもたらし、患者の予後を悪化させ、回復の遅れ、ICU 滞在の長期化、死亡率の上昇につながる可能性がある。本シンポジウムでは集中治療における睡眠問題の現状と課題について考えていきたい。 | 他領域の専門家 | 企画者 | 佐藤 | 暢夫 | 聖マリアンナ医科大学病院麻酔科・集中治療センター | |
シンポジウム31 | 「健康づくりのための睡眠ガイド2023」の活用と今後の展開 | 2024年度より、21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)の第三次プランが開始されるにあたり、厚生労働省は「健康づくりのための睡眠ガイド2023」を策定し、新たな休養目標を定めた。これらを国民の睡眠健康増進に活用するためには、単なる普及・啓発にとどまらず、これらを活用した取り組みを社会実装し、運用する必要がある。本シンポジウムでは新・休養目標および「睡眠ガイド2023」の活用方法と今後の展開に関して議論する。 | 2024年度より国民健康づくり運動(健康日本21)の第三次プランが開始されるにあたり、厚生労働省は「健康づくりのための睡眠ガイド2023」を策定し、新たな休養目標を定めた。これらを国民の睡眠健康増進に活用するためには、単なる普及・啓発にとどまらず、これらを活用した取り組みを社会実装し、運用する必要がある。本シンポジウムでは新・休養目標および「睡眠ガイド2023」の活用方法と今後の展開に関して議論する。 | 企画者 | 栗山 | 健一 | 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所睡眠・覚醒障害研究部 | |
シンポジウム32 | シフトワーカーのウェルビーイングを高める(第2回) | シフトワークは、本来人間が持つ生体リズムに反した働き方で、作業効率の低下をまねき、生活習慣病や悪性腫瘍の発症リスクを高める。一方、グローバルなビジネス環境に対応し社会機能を維持するためにシフトワークは不可欠である。睡眠、時間生物学、時間栄養学の専門家に加え企業経営者にも参加いただき、シフトワーカーのウェルビーイングを高め、産業の発展に貢献できる方策を科学的視点、現場管理の視点から議論する。 | 企画者 | 西野 | 精治 | スタンフォード大学 | ||
シンポジウム33 | ムーンショット:睡眠基礎研究の最前線 | 筑波大学IIISで進行中のAMEDムーンショット・プロジェクトに所属する若手研究者の最新成果を例に、モデル動物としてマウスを用いた睡眠メカニズム実験研究の最前線を紹介する。 | 企画者 | 柳沢 | 正史 | 筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS) | ||
シンポジウム34 | 我が国のrestless legs 症候群(RLS)の臨床的意義と治療を考える | RLSの概念と臨床的な意義は一般診療に浸透してきているが、まだ二次性RLSの実態、日中機能への影響の詳細、合併病態との因果関係は明らかでないし、白人と異なる日本人での臨床特性は十分解明されていない。本シンポでは、これらの諸点について検討するとともに、ドパミン系製剤、α2δリガンドに次ぐ第三の治療オプションとなるオピオイド製剤の意義についても言及したい。 | 企画者 | 井上 | 雄一 | 東京医科大学睡眠学講座 | ||
シンポジウム35 | 精神疾患に伴う睡眠障害に対する非定型抗精神病薬の新しい使い方の可能性 | 非定型抗精神病薬の開発が進むにつれ、その位置づけに変化がみられる。睡眠・覚醒作用については保険適応がないものの、アリピプラゾールは過眠症状に対して有効性が多く報告されている。またルラシドンについても眠気に対する作用が臨床上散見される。本シンポジウムでは新規非定型抗精神病薬による睡眠・覚醒に関連した作用について新たな可能性を探る。 | 企画者 | 小曽根 | 基裕 | 久留米大学医学部神経精神医学講座 | ||
シンポジウム36 | ICSD-3-TRと難病、難治性肺胞低換気診療ガイドライン | 指定難病肺胞低換気症候群には先天性中枢性肺胞低換気症候群(CCHS)、特発性中枢性肺胞低換気(ICAH)、肥満低換気症候群の一部が含まれるが、いずれの病態も夜間の睡眠呼吸障害の管理が重要である。PHOX2B遺伝子異常はCCHS患者のほとんどにみられ、ICAHの鑑別にも重要であるが、健康保険適応の検査として認められていない。現在、診療ガイドライン作成進行中であり、本シンポジウムでの討議が重要である。 | 初学者, 他領域の専門家, 専門家 | 企画者 | 陳 | 和夫 | 日本大学医学部内科学系睡眠学分野睡眠医学・呼吸管理学講座 | |
シンポジウム37 | 入院中の転倒・転落や譫妄と睡眠薬について | "入院中の転倒・転落や譫妄と睡眠薬について 入院中に転倒・転落や譫妄の出現によって、入院期間の延長、医療費の増大が、また、その患者にとっては、予後に多大に影響する。 前回の、シンポジウムでは、睡眠薬のフォミュラリ等によって、転倒率などの低下に影響したかや、その対策などについて、討論したが、今回は、その後の経過や、持参薬処方に対しての対策に焦点をあてて討論したい。 " | 企画者 | 篠邉 | 龍二郎 | 愛知医科大学病院 睡眠科・睡眠医療センター | ||
シンポジウム38 | 舌下神経電気刺激療法における多職種連携を考える | 舌下神経電気刺激療法が普及しつつあるが、医師のみではなく、睡眠検査技師を含めた多職種連携が治療の成否に大きく影響する。とりわけ患者選択と刺激強度タイトレーションPSGでは医師と技師が、長期管理においては看護師の参画も加えた協働が重要と思われる。そこで本シンポジウムでは、各職種からの経験に基づいた発表を通して、向後、どのように協働して舌下神経電気刺激療法を行っていくかを議論する予定である。 | 初学者, 他領域の専門家, 専門家 | 企画者 | 山内 | 基雄 | 奈良県立医科大学医学部看護学科臨床病態医学 | |
シンポジウム39 | 睡眠障害の病因、病態の動物モデル | 企画者:西野精治先生 | 企画者 | 西野 | 精治 | スタンフォード大学 | ||
シンポジウム40 | 「これからの睡眠看護を考えよう!実践と展望 〜患者の睡眠を支える看護実践から夜を支える看護師の働き方まで〜」 | 本シンポジウムは、これからの睡眠看護を探求することをねらいとする。4名の看護職が「睡眠の質を高める看護実践」「睡眠医療における意思決定支援」「睡眠医療センターにおける看護師の役割」「看護職の夜勤時間短縮にむけて」について話題提供し、不眠症、OSAなどの睡眠障害への看護実践から、治療の導入・出口における意思決定支援、シフト勤務の看護師の睡眠を向上させる方略まで、広く睡眠看護の展望について議論したい。 | 初学者, 他領域の専門家, 専門家 | 企画者 | 青木 | 裕見 | 聖路加国際大学大学院看護学研究科 | |
ワークショップ1 | 動脈硬化と睡眠時無呼吸 | 近年、睡眠時無呼吸と心房細動、心不全のエビデンスは蓄積されてきたが、動脈硬化・動脈硬化性疾患とのかかわりについての新規データは少ない。本セッションでは、動脈硬化とのかかわりに関して、何が分かっていて何が分かっていないのか整理する。 | 初学者, 他領域の専門家, 専門家 | 企画者 | 葛西 | 隆敏 | 順天堂大学大学院医学研究科循環器内科学 | |
ワークショップ2 | ポストコロナ社会に求められる在宅睡眠医療 | 超高齢化社会、ポストコロナ社会において在宅睡眠医療を整えることは今後益々重要となっている。睡眠障害・精神神経疾患・心不全の予防・早期発見・治療・リハビリは健康寿命の延伸に貢献できると考えられる。本ワークショップでは在宅睡眠医療体制の構築と今後の展開について討論する。 | 企画者 | 野田 | 明子 | 中部大学大学院生命健康科学研究科 | ||
ワークショップ3 | 呼吸イベント判定を掘り下げてみよう | 終夜睡眠ポリグラフィ(PSG)の判定について症例を通じて学ぶワークショップであり、JSSR関連学会である日本睡眠検査学会と合同で企画した。今回は、呼吸イベントの判定をテーマとした。普段用いている計測系や判定基準では異常呼吸を検出できないことや病態生理を反映できない場合を経験する。そのような場合、どのような観点でどこに着目すべきかなど、経験豊富な演者の先生から意見を述べて頂く。これまでの見方を振り返り、修正点や新たな視点を得るなど、呼吸イベントの評価法について深く考える機会としたい。 | 初学者, 専門家 | 企画者 | 八木 | 朝子 | 久留米大学医学部医療検査学科 | |
ワークショップ4 | PSGで経験した判定困難、あるいは特異な症例 | OSA重症度判定を目的としたPSG記録や解析に偏りがちな技師が、圧倒的に多いことが現状と思われる。また遭遇した症例の中でも判定や病態に疑問がありながら、判断ができずに放置されている例もあると聞く。今回はアーチファクト例や経験の少ない特異な症例を提示する。またMSLTやMWTの記録例も含まれ、経時的な睡眠検査で呼吸情報以外の有用な情報が得られた症例など、より教育的見地を高めPSGを学ぶことを目的としている。 | 初学者, 専門家 | 企画者 | 川名 | ふさ江 | 順天堂大学大学院医学研究科心血管睡眠呼吸医学講座 | |
ワークショップ5 | SRNG研究会企画:本邦のエビデンスより紡ぐ最適なCPAP療法への戦略 | CPAPアドヒアランスに関連したわが国のエビデンスは散見されるが、研究成果に基づく議論は不十分である。SRNG研究会はリーサーチネットワークを形成し睡眠研究推進を目指しているが、本企画を通じて臨床に還元できる研究をさらに推進したいと考えている。 | 初学者, 他領域の専門家, 専門家 | 企画者 | 葛西 | 隆敏 | 順天堂大学大学院医学研究科循環器内科学 | |
ワークショップ6 | 覚醒維持検査の適正使用のあり方 | 覚醒維持検査(MWT)は、過眠症の重症度を反映する日中の覚醒維持機能を評価する、オーソライズされた唯一の方法である。本治療は、過眠症状を呈する疾患患者の治療効果判定、危険作業の可否の判定の資料として用いられる。本ワークショップでは、MWTの事前準備と実施法、適応疾患、結果の解釈についての注意点などを総合的に取り上げ、本検査の適正使用に貢献したいと考えている。 | 企画者 | 井上 | 雄一 | 東京医科大学睡眠学講座 | ||
ワークショップ7 | JAPAN CPAP CLINICAL ACTIVE REGISTRY (J-PAP-CAR)の現状 | 本邦初となる、CPAP患者のレジストリーが2024年から開始された。開発の経緯としくみ、また、現在、行われている3つの臨床研究1) CPAPアドヒアランスとJ-PAP-CARの現状、2) CPAP患者の眠剤使用とJ-PAP-CARの現状、3) CPAP患者の残存眠気とJ-PAP-CARの現状についての報告を受け討議する。 | 初学者, 他領域の専門家, 専門家 | 企画者 | 陳 | 和夫 | 日本大学医学部内科学系睡眠学分野睡眠医学・呼吸管理学講座 | |
ワークショップ8 | あなたのSAS診療の疑問にお答えします | SAS 診療は、医師・歯科医師・検査技師・看護師などが担当するが、その職種によりわからないことも多い。睡眠を専門とする各職種においてその疑問にエビデンスを用いてお答えします。 ・CPAP をしても血圧が下がりません。なぜですか? ・OA を長期間しても副作用はないですか? ・PSG 検査中に眠れません。眠剤は? ・CPAP titration で中止すべき時はどのような時ですか? ・SAS と転倒は関係ありますか? など | 初学者, 他領域の専門家, 専門家 | 企画者 | 吉村 | 力 | 福岡大学病院 睡眠センター | |
ワークショップ9 | CPAPの指導と管理をしていますか? | CPAP療法の外来管理においては指導管理料(在宅持続陽圧呼吸療法指導管理料)が算定されているが,実際に行われている指導や管理の実態は不明であり,具体的な基準も設けられてはいない。本ワークショップでは,各専門領域の立場から非専門医においても要求し得る指導と管理の目標を提案する。こういった議論が全国で行われるCPAP療法の水準を引き上げることにつながると期待している。 | 初学者, 他領域の専門家, 専門家 | 企画者 | 富田 | 康弘 | 虎の門病院睡眠呼吸器科 | |
ワークショップ10 | 睡眠障害当事者の声を聞く2024 | PPI (Patient and Public Involvement) の観点から: 臨床現場においては、医療職は患者と正対しているが、近年、医療政策の策定や、医学的研究などの社会的局面においても、その意思決定に患者等当事者の参加・関与・参画を求める動きが世界的潮流となっている。毎年行われている本患者会シンポは、学会に対しては患者当事者との貴重な接点を提供し、当事者においては、臨床・研究・社会に対する提言を行う、創発の場となる。 | 初学者, 他領域の専門家, 専門家 | 企画者 | 志村 | 哲祥 | 東京医科大学精神医学分野 | |
ワークショップ11 | 新規の睡眠関連治療法の臨床治験実施状況 | 他領域の専門家, 専門家 | 企画者 | 神林 | 崇 | 筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構 |