会長挨拶

テーマ:皆でつなぐ・支える・共に歩む

第14回日本統合失調症学会を2019年4月19日(金)・20日(土)に北海道大学学術交流会館(札幌市)にて開催することになりました。

本学会は、統合失調症の病態研究を中心としたアカデミックな色彩の強い会としてスタートしましたが、第8回大会(浦河)を契機に当事者や家族の参加が増え、人生のウェルビーイングをめざす彼らの取り組みが視点に加えられるようになりました。その後に開催された大会長のご尽力により、研究と治療を基礎から臨床まで幅広くカバーするとともに、当事者や家族の視点にも取り組んで総合的に統合失調症の理解と支援を目指す学会へと成長してきました。

今回、大会テーマを「皆でつなぐ・支える・共に生きる」といたしました。今や、統合失調症の治療において多職種連携はなかば常識と思われますが、本学会への参加者に、医師や当事者以外の多職種の方がまだまだ少ないという印象を受けます。本大会に多数の多職種の方々が参加して、医師や当事者とともに治療をめぐる様々な視点からの議論を盛り上げていただくとともに、今後、多職種の方々の会員が増える契機となるような大会にすることを目指していきたいと考えております。

例年3月末に開催されております本学会ですが、北国ではまだまだ冬の名残が残っている時期でもあり、約1ヶ月開催時期を遅らせていただきました。新年度が始まってお忙しい時期とは存じますが、北国にもようやく春が訪れ、桜の開花が間近な時候ですので、是非とも札幌まで足をお運びいただき、新鮮な魚介類も併せてご堪能いただければ幸いです。多くの皆様のご参加と闊達な議論によって、本大会を充実した内容にしていただきますようにお願い申し上げます。

第14回日本統合失調症学会
会長 久住 一郎
北海道大学大学院医学研究院精神医学教室 教授

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