会長挨拶

第53回日本小児呼吸器学会会長

第53回日本小児呼吸器学会会長

福井大学医学系部門医学領域小児科学教授

大嶋 勇成

 新型コロナウイルスの流行拡大のため1年延期した第53回日本小児呼吸器学会を2021年10月22日(金)・23日(土)にWebでのライブ配信と、10月30日(土)から11月7日(月)までのオンデマンド配信によるハイブリッド形式で開催する運びとなりました。
本学会のテーマは「小児呼吸器学の新たな展開を目指して」としました。
 かつては子どもの呼吸器疾患といえば、呼吸器感染症、気管支喘息が主でしたが、定期予防接種の拡大や各種診療ガイドラインの普及などにより、細菌性肺炎患者やコントロール不良の喘息患者が激減しました。その一方で、医療技術の進歩によりハイリスク新生児の呼吸管理やNICU卒業生の呼吸機能の長期予後といった新たな問題がでてきています。また、今回の新型コロナウイルスのような新興感染症の流行や、RSV感染の大流行、生物学的製剤の登場などによる呼吸器疾患の修飾など、疫学・診断・治療に関しても新しい知見が増えてきています。本学術大会では、小児の特徴である成長・発達の観点から呼吸器疾患の最新の知見を整理し、小児呼吸器疾患の診療に携わる医師・コメディカルがどのように患者とその家族の方に向き合っていくべきかを議論して、今後の方向性を見出すことが出来ればと考えております。
 この学会の特徴として、理学療法士や看護師など医師以外のメディカル・スタッフが共に議論に加わる点があげられます。職種をこえて多くのメディカル・スタッフの方々にも参加頂けるような企画も予定しております。また、例年実施されている優秀演題セッションも計画しております。
 教室員一同、実り多い学術大会とするべく、準備を進めております。Web開催のため、会員の先生方には福井にお越しいただいて、越前カニや福井の地酒、朝倉氏遺跡など、晩秋の福井の味覚と観光を楽しんでいただくことはかないませんが、多数の先生方にご参加いただき、Webを通じて活発な議論が出来ますことを楽しみにしております。

 この度、第53回日本小児呼吸器学会を2020年11月21日(土)・22日(日)の両日、福井で開催する運びとなりました。

 本学会のテーマは「小児呼吸器学の新たな展開を目指して」としました。

 かつては子どもの呼吸器疾患といえば、呼吸器感染症、気管支喘息が主でしたが、定期予防接種の拡大や各種診療ガイドラインの普及などにより、細菌性肺炎患者やコントロール不良の喘息患者が激減しました。その一方で、医療技術の進歩によりハイリスク新生児の呼吸管理やNICU卒業生の呼吸機能の長期予後といった新たな問題がでてきています。また、呼吸器感染症の迅速診断法や、生物学的製剤の登場など呼吸器疾患の診断・治療に関しても新しい知見が増えてきています。本学術大会では、小児の特徴である成長・発達の観点から呼吸器疾患の最新の知見を整理し、小児呼吸器疾患の診療に携わる医師・コメディカルがどのように患者とその家族の方に向き合っていくべきかを議論して、今後の方向性を見出すことが出来ればと考えております。

 この学会の特徴として、理学療法士や看護師など医師以外のメディカル・スタッフが共に議論に加わる点があげられます。職種をこえて多くのメディカル・スタッフの方々にも参加頂けるような企画も準備したいと考えております。

 福井での開催は、1999年に私の恩師の眞弓光文福井大学名誉教授が会長をされて以来、21年ぶりでとなります。北陸新幹線は金沢までしか開通していませんが、金沢・福井間は1時間かかりません。また、石川県小松空港からも1時間ほどです。学会開催時期は、越前ガニも解禁となっており、福井の地酒、朝倉氏遺跡や恐竜博物館など、晩秋の福井の味覚と観光も楽しんでいただけたら何よりです。

 教室員一同、実り多い学術大会とするべく、準備を進めております。地方開催で会員の先生方には交通の便でご不便をおかけするかもしれませんが、多数の先生方にご参加いただき、活発な議論が出来ますことを楽しみにしております。