パネルディスカッション2-8「クローン病による難治性痔瘻に対する治療マネジメント」

司 会 東 大二郎 (福岡大学筑紫病院 外科)
小金井 一隆 (横浜市立市民病院 炎症性腸疾患センター)

クローン病に肛門病変が高頻度で合併することは広く知られるようになった。そのなかでも痔瘻病変は頻度が高く,その症状からQOLに大きくかかわる病態である。 治療は抗菌剤投与から,ドレナージ,生物学的製剤投与と重症度にあわせてさまざまで,2021年には再生医療等製品が使用可能となった。さらに薬剤治療,局所療法でコントロールがつかない場合は,ストーマ造設,直腸切断術の対象となる。本セッションでは薬剤治療,局所療法では寛解を得られない症例,寛解までに時間がかかる症例を難治例として,各施設の難治例とならないような予防方法、難治例に対する治療方法,フォローアップ方法を示して頂き,難治性痔瘻に対する治療マネジメントについて検討を行いたい。