パネルディスカッション2-1「IILsに対する温存術 vs 開放術」

司 会 佐原 力三郎 (牧田総合病院 肛門病センター)
宮田 美智也 (医療法人愛知会 家田病院)

痔瘻の中で6割以上を占める単発低位筋間痔瘻(ⅡLs)の治療法について深く掘り下げたいと思います。対象症例は単発単純の低位筋間痔瘻であり、性別、年令、原発口の部位は問いませんが、二次口が複数のもの(ⅡLc)、膿皮症と合併している痔瘻、多発痔瘻、そして炎症性腸疾患合併症例は除外してください。
原発口から二次口までの全瘻管を開放する場合を開放術とし、その他の術式を温存術と分類し、シートン法は全瘻管を短期にcuttingする方法以外は温存術に分類して下さい。ⅡLsであっても、原発口や二次口周辺の状況や性差やその他の条件により選択術式が変わるのであれば、その選択基準や術後成績についてもご提示下さい。
また、演者個人あるいは所属施設において現在の術式に至るまでに術式の変遷がありましたら、その過程や理由についてもご提示下さい。
ⅡLs手術の覧古考新となるようなパネルディスカッションにしたいと思います。