シンポジウム 8

3月27日[土]08:00-09:30

 
  医師偏在へき地医療の現状と解決への取り組み
 
 
   
  へき地保健医療対策における「無医地区」および「無医地区に準じる地区」を擁する都道府県は、東京都・神奈川県・大阪府・千葉県を除く43道府県に及ぶ。平成20年度以降、医学部定員が大幅に増員され医師数は年々増加しているが、その増分は一部の診療科に偏っており、医師の地域偏在・診療科偏在は未だ解消されていない。また、診療科ごとの労働時間に大きな差が存在することも指摘されている。
このような医師の地域偏在解消に向け、「緊急医師確保対策」がまとめられた。その骨子として以下のような対策項目があげられている。
1)医師不足地域に対する国レベルの緊急臨時的医師派遣システムの構築
2)病院勤務医の過重労働を解消するための勤務環境の整備等
3)女性医師等の働きやすい職場環境の整備
4)研修医の都市への集中の是正のための臨床研修病院の定員の見直し等
5)医療リスクに対する支援体制の整備
6)医師不足地域や診療科で勤務する医師の養成の推進。
また新専門医制度における18基本領域別の将来推計によると、最も増員が必要な診療科は内科、次いで外科であった。今後、へき地をはじめとするすべての地域に十分な循環器診療を確保するには、医師偏在地域における循環器専門教育、医師のタスク・シフトやタスク・シェアリング、女性医師をはじめとした医師のキャリアアップに対する配慮、など幅広いアイデアが必要とされる。
本シンポジウムでは各医育機関や医療機関における現状と解決への取り組みに関して論じていただきたい。

 
 
   
 
 
永井 良三   永井 良三
自治医科大学
  野上 昭彦   野上 昭彦
筑波大学
循環器内科

 
 
 
 
   
 
 
小西 正紹   小西 正紹
横浜市立大学
循環器・腎臓・高血圧内科学

  佐藤 明   佐藤 明
筑波大学
循環器内科

 
 
 
井内 和幸   井内 和幸
かみいち総合病院
内科

  高間 典明   高間 典明
群馬大学
循環器内科

 
 
 
西澤 匡史   西澤 匡史
南三陸病院
内科

  山野 貴司   山野 貴司
和歌山県立医科大学
循環器内科