シンポジウム 3
3月26日[金]11:15-12:45
循環器領域における保険診療の課題と対策:技術評価の時代へ
日本循環器学会の健保対策委員会は、医学医療の進歩・発展に寄与する循環器系主要学会の責務として、多くの関連学会が希望する技術提案をまとめ、内科系あるいは外科系学会社会保険連合を介して、厚生労働省に2年毎に診療報酬改定に関する提案書を提出している。2020年の診療報酬改定の際には、循環器系領域では未収載および既収載の医療技術について、比較的多くの要望を通すことができた。 2022年の診療報酬改定においては、国民に役立つ医療技術の導入・強化をスローガンにして、これまで医薬品、デバイス、カテーテルといったいわゆる「モノ」に対しての評価から、医師が自らの医療技術で担う「技術」を重視した評価への転換を目指すことにしている。重症心不全、難治性不整脈などの治療における「特定内科診療」や「説明と同意」についての診療報酬における加点を厚生労働省に要求する。また、「医療連携」と「在宅医療」を推進し、地域医療を支援する「遠隔医療」を確立し、それに対する診療報酬の新設を要求する。「テーム医療」の推進と「医師負担」の軽減を目指した診療体制を確立し、それに付随して発生する診療報酬の新設も要求する。
本シンポジウムでは、今後の技術評価の時代を迎えるにあたっての循環器領域における保険診療の課題と対策について議論する予定である。指定演題とは別に、このテーマに関する演題を広く公募する。
池田 隆徳
東邦大学
循環器内科学
松本 万夫
東松山医師会病院
循環器内科/埼玉医科大学国際医療センター
不整脈
伊苅 裕二
東海大学
循環器内科
弓野 大
医療法人社団ゆみの
横山 靖浩
国立循環器病研究センター
心臓血管内科
中村 啓二郎
東邦大学医療センター
大橋病院
循環器内科
三羽 邦久
ミワ内科クリニック
内科