当番世話人挨拶
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第17回日本乳癌学会中部地方会
当番世話人 井口 雅史
(金沢医科大学 乳腺・内分泌外科)
この度、第17回日本乳癌学会中部地方会の当番世話人をさせていただくことになりました。会期は2020年9月12日(土)・13日(日)で、会場は金沢市文化ホールで開催します。会場は金沢駅から公共機関を使って約15分程度の距離で、近くに香林坊・片町といった繁華街、尾山神社、武家屋敷、21世紀美術館といった観光地も近接しており、「学ぶ、食べる、遊ぶ」のいずれにもアクセスしやすい場所です。
今回のテーマは「乳がん学ぶ勇気」と致しました。「勇気」という言葉は、一般の方に対して検診や医療機関を受診する勇気として使用されることが多いかと思いますが、今回は敢えて、医師やメディカルスタッフの皆様にこの言葉を投げかけたいと思います。日進月歩の医療の進歩と膨大な医学の情報量に対して、チームで取り組む医療が広がりを見せ、乳がん診療はその先端を走っています。一方で女性の医療従事者も多い、乳がん診療においては、家庭と仕事の両立が難しく、日常診療以外に学ぶ機会を逸することも多々あるかと思います。また、患者さんのためのチーム医療はメディカルスタッフ皆さんの疾患に対する広い知識が伴わないと実現できません。社会人になると学ぶことは自主性に任されますが、積極的に学ぶことは仕事のモチベーションにもつながります。地方会は平日に遠方で行わる総会と違って、週末を使って比較的アクセスのよい地方で開催されるため、乳がんに関するあらゆる情報を広く学習するにはぴったりの学会です。仕事や家事に追われて、日頃なかなか乳がんを学ぶ機会や時間がないと感じているメディカルスタッフの皆様には、是非とも本地方会に勇気を持って参加して頂き、多くの学びを得て頂きたいと思い、このようなテーマと致しました。
ご参加して頂いた方が、明日の臨床に活かせるような会になるようにスタッフ一同で準備に努めてまいります。来年9月は、東京2020オリンピック、パラリンピックも終えて興奮冷めやらない時期ですが、皆様には食欲の秋も兼ねて金沢に足を運んで頂きますようお待ち申し上げます。