会長挨拶
2024年10⽉吉⽇
大会長挨拶
この度、第12回 ⽇本サルコペニア・フレイル学会⼤会を、2025年11⽉1⽇(⼟)・2⽇(⽇)に熊本城ホール(熊本県熊本市)にて開催することとなりました。本大会が実り多く、参加者のみならず協力企業の皆様にとりましても有意義なものとなりますよう目下誠意準備を進めております。
世界的に高齢化が進展するなか、サルコペニアおよびフレイルに関する基礎研究および臨床研究は全世界で加速的に進められており、その成果の社会への還元が期待されています。その役割は、わが国でも社会的な課題の解決に直結する重要な位置づけとなります。とりわけ、アジアでの研究を牽引すべく、わが国においてもサルコペニア・フレイルの病態解明や創薬を目指す基礎研究や患者を対象とした臨床研究、地域での疫学研究など、幅広い視野での研究が展開されています。これらの研究を活発に推進するためには、多領域の医療・介護専門職、研究者の情報交流と共同研究が必須となります。
第12回日本サルコペニア・フレイル学会大会のテーマは、「知行合一~サルコペニア・フレイルの臨床本質~」といたしました。「知行合一」には、知識と行為は一体であり、真の知識は実践によって裏づけられていなければならないという意味が込められています。つまり、このテーマには研究成果と臨床での実践とが融合することの重要性が強調されています。本学会大会を通じて、医療・介護専門職及び基礎医学分野の研究者が一堂に会して、これまでの知見を十分に共有・理解して発展させるとともに、臨床的で革新的なイノベーション創出を促進することが必要であると考えます。今回の学会大会では、知識と実践の融合を意識した特別講演、大会長講演、他学会との合同企画を含むシンポジウム、教育講演、共催セミナー等を企画しております。一般演題(口演、ポスター)も数多く受付け、とくに実践領域の演題発表での議論が展開されることを望んでいます。優秀演題賞も選出いたしますので、多くの方々からのご応募をお持ちしています。会員同士の交流を深めるために会員懇親会の開催も予定しております。15年前に全線開通した九州新幹線を利用して会場のある熊本から博多、鹿児島まではそれぞれ約40分で行くことができます。是非とも皆様には現地で学会に参加し、最新の情報や研究成果で熱く議論するとともに、九州の文化や食に触れていただき有意義で思い出に残る学会となれば幸いに存じます。
九州の地で、多くの皆様のご参加をお待ちしています。
謹⽩
第12回 ⽇本サルコペニア・フレイル学会⼤会
⼤会⻑ 吉村 芳弘
熊本リハビリテーション病院 サルコペニア・低栄養研究センター⻑
⼤会⻑ 牧迫 ⾶雄⾺
鹿児島大学 医学部 保健学科 理学療法学専攻 教授