開催のご挨拶

 2023年2月18日(土)~19日(日)の2日間、アトピー性皮膚炎治療研究会第28回シンポジウムをロイトン札幌(札幌市)にて開催させて頂くこととなりました。
 アトピー性皮膚炎治療研究会は本疾患の治療法を医学的に正しく評価し、発展させることを目的に毎年1回開催されているシンポジウムです。活発なディスカッションが特徴な会で、参加者はアトピー性皮膚炎治療に関わっている、あるいはこれから関わろうとする医療従事者およびメディカルパートナーが主体となり、近年約400名程度参加して行われます。今回は初めての試みである、共同会頭2名によるハイブリッド開催を予定しています。これによりアトピーの最新治療に興味を持っている他科の非専門医に対しても情報を発信していく予定です。
 本学会のテーマは、「アトピー性皮膚炎治療のすそ野を広げる」と致しました。ここ2-3年の間に新規生物学的製剤や分子標的薬の注射、内服、外用などの治療選択肢が増え、アトピー性皮膚炎の治療は大きく変化しつつあります。これらの新薬を皮膚科専門医のみではなく、実際に多くの患者さんを診察している一般皮膚科医やかかりつけ医の内科、小児科の医師にも知っていただき、どのように使用できるのか治療経験を共有することが重要です。そのためアトピーに詳しい医師個人の治療スキルの裾野を広げるだけではなく、非専門医にも裾野を広げ多くの人に知っていただこうという主旨でこのようなテーマを設定いたしました。次会ではそれぞれの立場でのアトピー性皮膚炎治療を理解し、初療医での対応やより専門の医療へつなげる道程を考えることにより、アトピー性皮膚炎患者により良い医療を提供できるものと確信しております。

2022年1月吉日

アトピー性皮膚炎治療研究会第28回シンポジウム 会頭
金子 栄(益田赤十字病院皮膚科 部長)
澄川靖之(医療法人社団北燈会すみかわ皮膚科アレルギークリニック 理事長・院長)